ミシェル・ブヴァールMichel Bouvard

オルガン - フランス

ミシェル・ブヴァール (オルガン)

Michel Bouvard organ

ミシェル・ブヴァールは30年以上に渡り、演奏家及び教育者としてすばらしい経歴を築き上げてきた。フランスオルガン界の巨匠のひとりとして世界的に認められ、これまでに25か国以上で千回を超えるコンサートを行っている。2016年には、ヒューストンで開催されるアメリカン・ギルド・オブ・オルガニストの大会において数千人の参加者を前にオープニングリサイタルを行う。

最近ではクープランのオルガン作品の録音が再リリースされ、音楽雑誌『ディアパソン』が「なくてならない録音コレクションのひとつ」と称した。他にも多数録音を行っており、世界的に高い評価を得ている。

ミシェル・ブヴァールはL.ヴィエルヌに師事したオルガニストで作曲家のジャン・ブヴァールを祖父にもち、パリ国立高等音楽院で初期教育を受け、A.イゾワール、J.ボワイエ、F.シャプレ、M.シャピュイのもとで研鑽を積んだ。1983年、トゥールーズ国際オルガンコンクールで優勝し、演奏家としてのキャリアをスタートさせた。1985年には、X.ダラスの後任として、トゥールーズ地方音楽院のオルガン教授に就任。コンサート、マスタークラス、国際コンクールの開催を通して都市と地域との協働を推進した。その取り組みの成果として1996年にトゥールーズ・オルガン・フェスティバルが創設されたほか、同地方に数多く残されている歴史的オルガンについて学ぶ演奏家のためにトゥールーズ高等音楽・舞踊研究センターが設立された。

1995年から2021年までパリ国立高等音楽院のオルガン教授を務め世界中から集まる若手オルガニストの指導にあたる。現在は同音楽院の名誉教授である。またロチェスター大学イーストマン音楽学校、イエール大学、東京藝術大学にも招かれている。

1996年、トゥールーズのサン・セルナン・バジリカ大聖堂の歴史的なカヴァイエ=コル・オルガンの正オルガニストに任命され、2010年からはヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂の4名の首席オルガニストのひとりとして名誉ある職務を任されている。